ワクチンについて
Vaccine
混合ワクチンについて
当店のペットホテルをご利用の際は、以下の混合ワクチン接種にご協力をお願いいたします。
- 3種以上の混合ワクチン接種が必要です。
- 接種後2週間以上経過、1年以内であることが必要です。
- 子猫の場合は、複数回接種を完了していることが必要です。
- チェックイン時に「混合ワクチン接種証明書」をご提示ください。
なぜ、混合ワクチン接種が必要なのか?
感染症から猫を守るため:
混合ワクチンは、猫汎白血球減少症や猫カリシウイルス感染症、猫ヘルペスウイルス感染症など、重篤な感染症を予防するために重要です。当店では直接他の猫と接触することはありませんが、感染リスクを最小限に抑えるために混合ワクチン接種が必要です。
環境変化による健康リスクを軽減するため:
ペットホテルの利用は、猫にとって普段とは異なる環境で過ごすこととなり、ストレスが原因で、免疫力を一時的に低下させる場合があります。混合ワクチン接種を行うことで、感染症に対する抵抗力を維持し、ストレス下でも健康を保てる状態を確保します。
安心で安全な環境を維持するため:
当店では、ご利用いただくすべての猫が健康であることを確保するために、混合ワクチン接種を必須としています。これは、他の利用者の猫や施設全体の衛生環境を守ることにもつながります。混合ワクチン接種により、感染症の拡大リスクを防ぎ、安心してご利用いただける環境を維持しています。
なぜ、混合ワクチン接種後2週間以上なのか?
混合ワクチンを接種後、抗体が形成され始めますが、十分な防御効果を発揮するには一定の時間が必要です。「世界小動物獣医師会ガイドライン🔗」によると、免疫の形成は接種後約2週間で最大化されるとされています。この期間を経て、ウイルスへの防御能力が安定します。
当店では、混合ワクチン接種後2週間以上経過していることを必須条件としています。これは、新しい環境でのストレスでの感染リスクを最小限に抑えるためです。猫の健康と安全を守ることを最優先に考え、この期間を確保する取り組みを行っています。
なぜ、混合ワクチン接種後1年以内なのか?
混合ワクチン接種について、近年では「3年でもよし」とする動物病院も増えています。また、「世界小動物獣医師会ガイドライン🔗」では、猫汎白血球減少症、猫カリシウイルス感染症、猫ヘルペスウイルス感染症など、命に関わる重大な感染症から守るためのコアワクチンについて、成猫の場合は3年に1回の接種が推奨されています。ただし、感染リスクが高い場合には、1年に1回の接種が適しているとされています。
一方で、3年間混合ワクチンを接種しないということは、3年間動物病院を受診しない可能性があることも意味します。動物病院での受診は、混合ワクチン接種だけでなく、健康状態を定期的に確認する大切な機会でもあります。仮に3年間動物病院に行かない場合、病気が発症していても気付かないまま進行してしまう可能性があります。
そのような状態でペットホテルをご利用いただくと、急な環境の変化により病状が悪化するリスクも考えられます。そのため、当店では1年に1回動物病院へ行っている証としても、混合ワクチンの接種をお願いしています。
なぜ、子猫には複数回接種が必要なのか?
子猫は生まれたときに母猫の母乳から移行抗体を受け取ります。この移行抗体は、生後しばらくの間、ウイルスから守る役割を果たしますが、時間の経過とともに効果が減少していきます。
しかし、移行抗体が残っている間に混合ワクチンを接種すると、抗体がワクチンに反応し、十分な免疫を形成できない場合があります。そのため、複数回の接種を行い、移行抗体の影響がなくなったタイミングで確実に免疫を構築する必要があります。
この考え方は、「世界小動物獣医師会ガイドライン🔗」にも明記されており、移行抗体の影響を排除するために、子猫には生後16週以上までの定期的なワクチンプログラムが推奨されています。